僕はおかんが死んでしまうことをわかっていました。
ガンが発覚する前から・・・
11年前に大病をしていましたが、それとは関係なく死んでしまうと・・・
僕の心の奥底で感じていたのです。
でも、それを感じると怖いのでフタをしていたような感覚です。
もちろん!!明確にわかってたわけじゃありません。
振り返ると「やっぱりそうだったんだな」と・・・
人間は何のために生まれて来たのか?と、よくおかんと話してたんですが、
二人の答えは「成長するため」だと・・・
おかんは、異常に家族を愛する人でした。
一人で何もかも抱え込もうと・・・
そして!!自分が守るという意識が強すぎて・・・
それによって僕たち家族は、親離れ、子離れができない状況だったのです。
心の底で「おかんがおるから大丈夫」と・・・
でも、人として、魂として、成長するにはムチを打たなければならなかったのです。
おかんは、僕たち家族にムチを打つことができない人であり、僕たちもそのムチを受ける勇気がなかったんです。
で、おかんが一番願ってたことは「子供の成長」
この矛盾を解消するには、おかんの死を経験しなければお互いに成長できないなと・・・
これ、僕はわかってたんです。
おかんの一番の望みを叶えるには、おかん自身が身をもって教えなければならないと・・・
だから、おかんが亡くなったということは、おかんにとって本望だったんだと・・・
だから!!僕たちは生きなければ。
ただ生きるのではなく、優しく楽しく、時々腹を立てながら・・・
僕はおかんのマネはしません。
おかんが遺してくれたものを生かすためにはね。
サポートメンバー 剛成